工場で天井クレーンや巻上機、ウインチ、ホイストを使用していますか?
クレーンは種類が多く、
今回は、
必要な資格は大きく2つ
1. 吊り上げ装置を操作する為に必要な資格
2. 玉掛け作業(荷をフックに付けたり外したりすること)に必要な資格
基本的には、この2つの資格が必要となります。
クレーン、巻き上げ機、ウインチ、ホイストの定義
何の資格が必要か判断する前に、
巻き上げ機とは、「動力を用いて荷を上下移動、または横引き、
巻き上げ機(ウインチ)の定義(安衛則36条11項)
「動力を用いて荷を上下移動、または横引き、
ホイストとは、荷を持ち上げる巻き上げ機。方式として、手動式、
クレーンとは「動力を用いて荷を吊り上げ、
ホイスト式クレーンとは、荷の吊り上げに「電動ホイスト」
また、前述の通り安衛則では、
この他にも、移動式クレーンや揚貨装置と呼ばれる「船舶に取り付けられたデリックやクレーンの設備」がありますが、今回は割愛します。
それでは、いよいよ資格の確認です。
吊り上げ機械の分類と必要な資格
ようやく吊り上げ機械の分類ができました。
・天井クレーン
・巻き上げ機(ウインチ)
・固定式の電動ホイスト
・移動式クレーン
・デリック及び揚貨装置
この機械の分類と機械の吊り上げ荷重(クレーンやホイストに書いてあるトン数)によって必要な資格が決まります
・天井クレーン
吊り上げ荷重5t以上:床上クレーン技能講習又は運転免許
吊り上げ荷重0.5t以上5t未満:
吊り上げ荷重0.5t未満:資格必要なし
・巻き上げ機(ウインチ)
吊り上げ荷重に関係なく「巻き上げ機特別教育」の受講が必要。
・固定式の電動ホイスト
必要な資格なし
・揚貨装置
吊り上げ荷重5t以上:揚貨装置運転士
吊り上げ荷重5t未満:揚貨装置運転特別教育
荷の重さでは無く、クレーンの能力で必要な資格が決まる
重要なのは、吊り上げる荷の重さでは無く、クレーン能力(
荷物が100kgでもクレーンの能力が1tならば資格が必要です。
玉掛け作業に必要な資格
吊り上げ機械の操作に必要な資格の整理ができましたが、まだ不十分です。
実は、玉掛けと言われる「
吊り上げ荷重0.
つまり、巻き上げ機(ウインチ)、
一方、吊り上げ荷重1t以上については、
まとめると、巻き上げ機(ウインチ)、
事例紹介
まだまだ分かりづらいので例を挙げて紹介します。
①クレーンの吊り上げ荷重 0.5t未満
講習・免許→不要
玉掛け特別教育→不要
②クレーンの吊り上げ荷重 0.5t以上
講習・免許→必要
玉掛け特別教育→必要(1t以上は技能講習)
③巻き上げ機、吊り上げ荷重:1t未満
講習→必要(吊り上げ荷重に関係なく必要)
玉掛け特別教育→不要
④巻き上げ機、吊り上げ荷重:1t以上
講習→必要(吊り上げ荷重に関係なく必要)
玉掛け技能講習→不要
⑤固定式電動ホイスト、吊り上げ荷重:1t未満
講習→不要(吊り上げ荷重に関係なく不要)
玉掛け特別教育→不要
⑥固定式電動ホイスト、吊り上げ荷重:1t以上
講習→不要(吊り上げ荷重に関係なく不要)
玉掛け技能講習→不要
まとめ
これで、クレーン、巻き上げ機、
1.吊り上げ機械の種類は何か?(クレーン、巻き上げ機、
2.吊り上げ荷重(クレーンの能力)は何トンか?
3.玉掛け資格は、クレーンで0.5t以上なら特別教育や技能講習が必要。クレーン以外は資格は不要。
とても分かりづらいですが、
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