資格全般・勉強法

高圧ガス保安法・製造保安責任者 受験メモ

高圧ガス製造保安責任者の資格試験のポイントをまとめました。

目次
・高圧ガスの定義
・コンビナート則
・定期自主検査
・液石ガス
・イエローカード

■高圧ガスの定義

1.圧縮ガス:35℃で1MPaとなるもの
※但し、35℃で1MPa以下でも常用温度で1MPa以上であれば、高圧ガスとなる。
※圧縮アセチレンガスは、35℃で0.2MPa

2.液化ガス:35℃で0.2MPaとなるもの
※液化空気は、35℃では0.2MPaにならない(35℃以上で0.2MPaになる)ので、高圧ガスでは無い

3.特定液化ガス:いかなる場合でも高圧ガスとなる
1)液化シアン化水素
2)液化酸化エチレン
3)液化ブロムメチル

■1日の処理能力:250,000m3以上
保安管理技術者の選任が必要(但し、免除規定あり)

■コンビナート則
1.貯槽タンクで防液堤etcが必要な条件
・酸素の液化ガス: 1000ton以上
・可燃性ガスの液化ガス: 500ton以上
・毒性ガスの液化ガス: 5ton以上

2.コンビナート地域以外でも、不活性ガス以外のガスの処理能力が1,000,000m3以上の場合は、コンビナート則が適用となる(都市計画法の用途地域:500,000m3以上)
※貯槽を有し専ら充填を行うもので、処理能力が2,000,000m3以上(地域に関係なく)

3.コンビナート地域内にあっても、貯蔵能力が2,000m3以上(20ton以上)の可燃性ガスの貯槽を設置してないものは、コンビナート則は適用されない。

4.関係事業所
隣接コンビナート(導管で接続されていない)

5.関連事業所
導管で接続されている

6.貯蔵能力100m3又は1ton以上の場合
・貯槽及び支柱は同一の基礎の緊結しなければならない
・沈下状況の測定

7.貯蔵能力3ton以上の場合
・ガス種に関係無く、耐震構造設計としなければならない

■定期自主検査
ガス設備において耐圧試験に係わるものを除いて実施する(1年に1回以上)

■液石ガス
50万m3以上であれば、
・保安統括者
・保安技術管理者
・保安係員 が必要
※燃料消費・充填で50万m3未満であれば、保安技術管理者は不要。

■イエローカード
注意事項を記載した書面を運転手に交付し、携帯させる
※数量に関係なし(可燃性ガス、毒性ガス、酸素)

移動監視者にその移動について監視させなければいけない
・可燃性ガス 300m3,3000kg
・毒性ガス 100m3,1000kg
・酸素 300m3,3000kg
・特殊高圧ガス 0以上
・液化石油ガス

ミス、事故を減らすには、ノウハウよりもノウホワイ。

危険物を取り扱う「危険物取扱者」は、「危険物取扱者」の資格・免状が必要です。

免許を持っていても、3年に1回は「危険物取扱者保安講習」の受講が義務付けられています。
先日、その危険物取扱者の保安講習に参加をしてきました。

事故を減らす方法として、ノウホワイ(know why)という言葉を聞いたので、紹介します。
よく使われるノウハウ(know how)でとは考え方が違います。

目次
・危険物施設の事故は減っていない?
・事故原因は?
・事故が減ってないのは何故?
・ノウホワイとは?

危険物施設の事故は減っていない?
近年、危険物を取り扱う施設の数は減っていますが、事故の件数は減っていません。
これにまず、驚きました。
技術が発達しているのに、どうして増えいるのでしょうか?

事故の原因は?
事故の原因は、大きく2つあります。
1つは、人的要因。
もう1つは、物的要因。

また、事故の種類も、大きく2つあります。
1つは、火災。
もう1つは、危険物の流出。

危険物施設の火災の半数以上は、人的要因です。具体的には、操作確認不十分、監視不足、誤操作などといった、人のミスです。

一方、漏洩流出事故の半数以上は、物的要因です。施設や設備機械の故障です。

事故が減ってないのは何故?
人的要因で事故が起こる背景には、施設・設備が自動制御が進展したり、担当業務が細分化、専門化して、事故やトラブルが減ってきているので、新しく入った人たちがトラブルを経験することが少なくなってきたことが一因です。

これが、現場の危険予測、対応能力が弱くなってしまう恐れがあるのです。

つまり、技術が発達したり、先人達が事故が起こらないように改善した結果、安全になりすぎて、何かあったときに対応出来なくなったということです。

このため、基本的な技術をしっかり伝承することがポイントとなっています。

講習でも「安全に関する技術の伝承、人材育成」が重要なポイントになっていました。

ノウホワイ(knou-why)とは?
物事のやり方、手順、コツなどの知識や情報を「ノウハウ(knou-how)」といいます。

ノウハウは、仕事や作業を円滑に、確実に、また、安全に進めるために必要な技術や知識であり、仕事や作業の基本となるものですが、何となく決まったものではなく、必ず決められた理由や背景があります。

ノウホワイとは、「なぜ、こうなっているのか?」「なぜ、そうしなければならないのか?」と、マニュアル等の背景を知り、理解することです。ノウホワイは、行動の動機付けとして非常に重要です。動機付けが不十分で、マニュアルを単に様式・形式として捉えるようになると、決められた手順ややり方を都合よく「自己流」に変えていくことにつながり、安全が損なわれる恐れがあります。
事故が減らない背景の一つとして、マニュアルの背景にある危険物等の性質や化学反応塔の危険性への基本的な知識不足、装置の作業手順等の原理原則の理解不足、つまりノウホワイの教育が不十分で、緊急時の対応が低下していることが挙げられます。
マニュアルを形式的になぞるだけ、つまり安全への取り組みの形骸化を防ぎ、1つ1つの動作の理由・背景を理解すること、そしてその教育が重要です。

まとめ
・本質を理解しないと、身に付かない。
・決められたことを決められた通りするだけでは、応用が効かない。

でも、いきなり本質を言われてもアレルギーが出るので、伝える方法も工夫が要りそうですね。

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